野付牛・四季彩々(いろいろ)
風景・花などの写真とともに、野付牛(北見の旧地名)を中心としたオホーツク圏の四季の移ろいを発信します。
今日からの10日間予報を見たら、ずーっと分厚い雲が昼がる日々で、雨もあるようです。
コロナじゃないんだから「蝦夷梅雨第二波」なんて、来てほしくないですよ。
最高気温も20度くらいの日がありそうだとか・・・今は真夏ぜよ!
さて、2020m年に登った「2020mの山」の最終回になります。

①白雲避難小屋を出てから急勾配を登ります。 沢沿いに群れているのは「ミヤマキンポウゲ」のようです。

②これから咲く「エゾノホソバトリカブト」が道沿いに数箇所見られました。葉が独特の形ですね。もちろん猛毒ですよ。

③だいぶ前に仁頃山で咲き終わった「エゾレイジンソウ」ですが、地域による変異の大きな花です。

④登りが始まったあたりに「ウコンウツギ」がありました。 低地では既に終わろうとしている花ですね。

⑤雪解け水が流れる場所などが、登山ルートになるのはよくあることです。 また雲が切れてきました。

⑥見た目よりもかなり水の勢いもあります。ここを横切ってさらに高みを目指します。

⑦またしてもエゾコザクラの群生です。

⑧高度を上げていくと、今度は「イワヒゲ」の大群落が待っていました。

⑨風が弱いわりに、雲の動きが激しく青空が見えていると思えば、急に雲の中に入り薄暗くなったりします。

⑩「イワギキョウ」がアチコチにかたまっていました。「チシマギキョウ」には花にも毛がありますが、こちらは無毛ですよ。

⑪広がっている小さな白い花は、先程見た「イワヒゲ」の群落です。

⑫ようやく白雲岳への分岐にでました。ここは赤岳から登った時も休憩した場所です。水分とパン補給で休憩・・・

⑬正面に山並みが見えますが、右端が「鳥帽子岳(2,072m)」、黒岳と桂月岳は雲で見えません。
中央左よりの山が「凌雲岳(2,125m)」で、左に進めば北海道二番目に高い山「北鎮岳('2,2,44m)」へ行けます。

⑭赤岳方面へ向かって緩やかな砂礫地を登っていきます。

⑮分岐点まで来ました。まっすぐ進めば赤岳へ。右に折れて小泉岳へ向かいます。

⑯暫くは風当たりの強い高原の砂礫地を進みます。 厳しい環境でも花を咲かせる「オヤマソバ」のようです。

⑰山頂とは呼べませんが、このケルンの場所が「小泉岳(2,158m)」になります。

⑱ルート上にはいくつかの石積み(ケルン)が見えていますが、標識でもなく登山者の遊び心ですね。

⑲一番奥のケルンまで行っても、さらに砂礫地の道はずーっと続いています。

⑳途中で、そこだけ黄緑の苔のようなものが広がる場所がありました。窪地でもないのに何故??
そこには「ホソバウルップソウ」がたくさんあります。残念ながら花は終わっていました。

㉑白雲避難小屋への途中で少し見掛けた「コマクサ」ですが、この砂礫地にはかなりたくさんありました。

㉒進んでも進んでも似たような風景が続きます。

㉓今度はエゾツツジが点在する砂礫地に入ります。

㉔雲が流れて来て、行く先を覆っています。 あの高みを越えた先に分岐点があるはず。。。

㉕白雲避難小屋へ向かった時の分岐点へ戻ってきました。周辺は全て雲の中で白雲岳も見えません。

㉖踏み跡は少し見えてますので、迷うことは無いですが、実際には迷う人が多い場所とのことです。

㉗最初に到達した「緑岳」へ戻ってきました。 今度は山頂に誰もいません。周辺も雲の中で見通し効かず。。。

㉘いよいよ下山に掛かります。少し歩いていると下界の方がちょっとだけ見えてきました。

㉙岩だらけの道を降りた先の、ハイマツも見えています。緑の筋は道ではなく雪解け水が流れるルートですね。

㉚登る時もよく見えませんでしたが、このイワゴロの道が延々と続いているのです。

㉛ワニが口を明けたような巨大な岩が伸びています。手前で曲がるのであの下は通りませんけどね。

㉜ハイマツ帯を抜ける頃に振り返った景色です。なだらかに見えますが実際は前の画像の通りです。

㉝ハイマツの下を縫うように登山道(水の流れる道)を進んでいきます。

㉞また少し山頂方面が見えてきました。今回は焦らされっぱなしで、全体を見ることはできませんでした。

㉟お花畑の中の長い木道を進みます。 白い花はチングルマです。

㊱登る時に反対側ばかり見ていて、見逃したのが「ワタスゲ」でした。途中で気づいたので帰りにチェック!

㊲まさにワタですよね。

㊳何度振り返っても、雲が消えることはなかったです。これが最後の眺めでした。

㊴再度雪渓を渡ります。 こっちは青空が出ているのになぁ・・・

㊵第一花畑で小休止・・・ここからは登山口まで一気に下ります。

㊶途中から見た「高根ヶ原」です。こちらも全体が見えることはなかったです。
野付ウシは何度か見てますが、今回の画像に残すことは出来ませんでした。
無事に登山口に戻ったのが13:20頃でした。 (歩数計は27,000歩超です)
ゆっくり温泉に入ろうか迷ったのですが、この先に2時間の運転がありますので、止めときました。
ゆったりくつろぐと、運転中眠気が来そうですから、ね。
長いことお付き合いありがとうございました。
4回に分けての記事でした。 平地でも見られる花の一部は省略しています。
また、来年も来るんだろうなぁ・・・
※仁頃山の紹介及び山歩きの記録は終了直後のものを除き、 こちら にまとめてあります。
ご覧いただきありがとうございます。m(_ _)m
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素晴らしい風景です。登山はできませんが、こんな大自然を見ると登ってみたくなります。
登山できない分こんな風景に憧れます。
つぅたろう #mQop/nM. | URL
2020/08/04 08:02 | edit
おはようございます
急に、霧に覆われたり、晴れたりと
山の天気は変わりやすいって本当ですね
花に囲まれた木道を歩いてみたいとは思いますが
映像を見ているだけにしておきます(笑)
山親爺 #- | URL
2020/08/04 08:19 | edit
Re: つ
つぅたろうさん..コメントありがとうございます。
登山は何かのきっかけで好きになったりしますが、私も足を痛めた時のリハビリがきっかけでした。
今も膝を痛めていて少しかばいながら歩いています。
いつも通う山では80過ぎの方が5-6名ですが、ほぼ毎日登っています。
ある程度健康なことと、歩くのが好きなら可能ですね。
野付ウシ #- | URL
2020/08/04 08:30 | edit
Re: 山親爺さんへ
山親爺さん..コメントありがとうございます。
山の上では天気予報どうりにならないことも多いです。
(当地では平地でもハズレですが)
お花畑だけ見に行くのもねぇ、それなら山頂まで、となりますね。
苦労して登ったからこそ見られる場所でもありますね。
野付ウシ #- | URL
2020/08/04 08:33 | edit
こんにちわ
素晴らしい風景、こんな中を歩きたいですよ。
毎年登ることができ、羨ましいなあ。
なんとか来年はコロナも終息し、行けると良いですが。
閑人 #- | URL
2020/08/04 08:37 | edit
ニンゲンから見たら、条件の悪いところに、
きれいなお花がいっぱい。
きっとわたしのようなへなちょこの精神じゃなくって、
しっかりしたコ(お花)達なんだろうね。( ︾▽︾;)
くぅ #Dv6DZoa6 | URL
2020/08/04 16:29 | edit
Re: 閑人さんへ
閑人さん..コメントありがとうございます。
大雪山はどこから登っても景色も花も豊かで、紅葉も素晴らしいです。
それらが日帰り可能な範囲にあるのは、非常に恵まれていますね。
山そのものはコロナを意識しなくてもいいですが、往復の交通機関や宿泊に気を使いますね。
北見も5ヶ月間感染者は出ていませんが、人の出入りがあれば感染可能性はありますね。
野付ウシ #- | URL
2020/08/04 16:57 | edit
Re: くぅさんへ
くぅさん..コメントありがとうございます。
ただひたすら子孫を残すために命をかける...これは花や昆虫など多くの生命体の運命ですね。
人間だけは余計な欲が蔓延ったために、特別な存在になったんですよね(悪い意味で)。
頭脳が発達したばかりに余計なことを考える力を持ってしまった...皮肉なものです。
野付ウシ #- | URL
2020/08/04 17:01 | edit
石ころだらけの地面が、お花畑になってますね。
厳しい環境に咲くお花は美しい(*´▽`*)
沢山の珍しいお花、楽しませていただきました♪
ありがとうございます(*^-^*)
pil #- | URL
2020/08/04 18:42 | edit
Re: pilさんへ
pilさん..コメントありがとうございます。
気象の変動が激しい場所で、2年ほど前に関東からの登山者が亡くなっています。
夏でも朝夕には一気に気温が下がったりしますので、風を伴うと体温を奪ってしまうのです。
その方は軽装で来ていたようで、低体温症で亡くなったそうです。
そのくらい激しく変化する場所ですが、実に多くの花が咲く高原地帯なんですよね。
実に魅力的な場所です。
野付ウシ #- | URL
2020/08/04 19:27 | edit
ケルンはこちらでも登山者が遊びで積んだものばかりみたいです。
全然道標の代わりにはなってないし…。
踏み跡頼りで歩くのも、間違った踏み跡を見てたら危ないですよねぇ(経験あり、汗)。
それでも道はしっかり整備されてるようですね。
木道もすごく立派で、こちらでたまにみかける踏んだら割れそうな木道と大違いです(^^;
alpenkatze #6fcXaNLA | URL
2020/08/04 21:09 | edit
野付ウシさん、こんばんわ
やはり大雪は雄大ですね。こんな感触をスッカリ忘れていた様です。とても懐かしく感じられました。
花々の群落、特にチングルマは胸が躍ります。ワタスゲもいいですね。
これらを友に野付青年はどんな想いで足を運んでいたのでしょう?
あ~、も~ 増々侘しくなりますワタシ。
たか #- | URL
2020/08/04 21:29 | edit
おはようございます。
山の天気は変わりやすいと聞きますが、本当にその通りなんですね。
岩がゴロゴロして、歩きにくそうな足場もあって私なんて頂上に行くなんて夢の夢デス。(^^;
写真を拝見していると、一緒に登山しているようで楽しかったです♪
厳しい環境で咲く花達も可憐でけなげで可愛いこと。
いいもの見せて頂きました。ありがとうございます。(*^_^*)
ケイ #UODr0Lv2 | URL
2020/08/05 05:26 | edit
Re: alpenkatzeさんへ
alpenkatzeさん..コメントありがとうございます。
実は私も踏み跡を頼っていて違う道へ入ったことがあります。
途中で戻り1時間のロスだけで済みましたが、危ないですよね。
それ以来GPS活用のスマホアプリ複数入れてます。ルートから外れるとすぐわかりますので。
木道などはこの数年で補修されたようです。国立公園のメインの場所ですからね。
野付ウシ #- | URL
2020/08/05 06:04 | edit
Re: たかたかのトレッキングさんへ
たかさん..こんにちわ。
アルプスのような山も素晴らしいですが、広く大きな大雪の山も素晴らしいですよね。
本物の青年だったら何日もかけて縦走しているでしょう。
今年は多くの花を見られて満足でした。8月は少し控えめに、と思ってます。
北海道は秋も短いので安心して歩けるのは10月までです。
初秋の紅葉から見にいこうと思っています。
野付ウシ #- | URL
2020/08/05 06:09 | edit
おはようございます。
昨日はブログが開かずに困りました。
訪問が遅くなりました。<m(__)m>
高山植物がきれいですね。
実際に見ると感動すると思います。
イワヒゲ、かわいいですね。
大群落で素晴らしいです。
木道を渡りながらのチングルマの群生もきれいですね。
39も感動です。
素晴らしい景観を拝見できました。
aya #qrkYHVP6 | URL
2020/08/05 06:18 | edit
Re: ケイさんへ
ケイさん..コメントありがとうございます。
山では天気の急変も想定した装備が必要ですね。
(例えば晴れていても急な雷雨とかに備えた雨具とか)
簡易な山でもザックには水などの重いものがあり、7-8kgにはなりますね。
それを背負って何時間も足元の悪いところを歩きます。
素晴らしい景色や可憐な花などを見ると、疲れも吹っ飛びますね。
少しでも楽しんでいただけたら、嬉しかったです。
野付ウシ #- | URL
2020/08/05 06:19 | edit
Re: ayaさんへ
ayaさん..早朝からのコメントありがとうございます。
時にブログが開かないことってありますね。私のは画像多いから特にありかな?m(_ _)m
ayaさんが現場で見たら...撮影で前に進めなくなるかもしれませんね。
可憐な花たちは平地では味わえないものがあります。
皆さん、それらにひかれて山に通うのでしょう。
毎日お忙しいようですから、体調に気をつけてください。
野付ウシ #- | URL
2020/08/05 06:23 | edit
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