野付牛・四季彩々(いろいろ)
風景・花などの写真とともに、野付牛(北見の旧地名)を中心としたオホーツク圏の四季の移ろいを発信します。
まぁ北海道の暑さは湿度が低めなので、本州よりは過ごしやすいですけどね。
山歩きで初の4回掲載ですが、画像が多いので適当に飛ばしてくださいね。
お天気はイマイチながら、花の撮影にはカンカン照りより薄曇りくらいがいいですね。
高山植物は見る度に撮りたくなるので、枚数も増えちゃいますね。
さて、3回目は緑岳山頂から高原地帯を進み、白雲避難小屋へ向かいます。

①正面奥の方にしばらく進み、途中から沢へ降ります。右下は雲がかかっていますが、絶壁です。

②高原地帯の砂礫地に多く点在する「エゾツツジ」です。風の強いところなので地を這うように咲いています。

③茎葉が白っぽい似た花が数種ありますが「エゾハハコヨモギ」かと思います。

④砂礫地が広がっていますが、花がたくさんみられます。目立つのは「エゾツツジ」です。

⑤白雲岳が雲の動きで見えたり隠れたり・・・

⑥中央付近の三日月型の雪渓の下に「避難小屋」があるはずですが、現在は取り壊されて新築の準備中です。
シーズン終わりまでには工事も終わるとのこと。これから谷を超えてその場所へ向かいます。

⑦砂礫地を歩いていると、野付ウシが大好きな「クモマユキノシタ」が散在していました。

⑧こんな過酷な場所で、これほど綺麗な花が咲くのは不思議です。

⑨ナデシコ科の「エゾタカネツメクサ」です。白雲岳あたりに掛けて点在しています。

⑩緑岳から700mの地点に分岐があります。これから谷を降り雪渓を超えて避難小屋方面へ向かいます。

⑪この下りの斜面も花が多いばしょです。 「キバナシオガマ」ですが、ピークが終わったものが多かったです。

⑫緑岳下でもチラッと見えていましたが「コマクサ」ですね。 けっこうな数がありますが赤岳ほど多くはないです。

⑬一時的なものですが、雲がほとんど切れて白雲岳が見えました。山頂は奥の方なので見えません。

⑭薄紫の「ミヤマアズマギク」です。 ピンクは「ヨツバシオガマ」ですね。

⑮トラノオの仲間で「ムカゴトラノオ」です。雪渓の前後に群生が見られます。

⑯ミニひまわりのような花をつける「エゾウサギギク」です。

⑰「ミヤマリンドウ」もこの周辺にはたくさん見られます。

⑱小さくて数も少なかった「コケモモ」です。見逃しそうになりました。

⑲雲が出て雪渓が隠れてきます。この先で二箇所の雪渓を横断します。(追いつ抜かれつの最初に会った女性です)

⑳この辺りでは比較的大きめな花になる「エゾノハクサンイチゲ」です。数はあまり多くなかったです。

㉑この場所限定で見られた「ホソバイワベンケイ」です。(別名「アオノイワベンケイ」)

㉒砂礫地では花が終わっていましたが、谷の方はまだ花が残っていました。「ホソバウルップソウ」です。

㉓谷を降りて、まず一つめの雪渓を渡ります。 雪は固くしっかりしていますね。

㉔2つ目の雪渓です。今時期はどこも「スプーンカット」模様(スプーンで削り取ったような凹凸)が広がっています。

㉕雪渓から谷を挟んだ向こう側に渡ります。 「エゾコザクラ」も目に付きます。

㉖黄色い花は「エゾキンポウゲ」です。 葉で判断しました。

㉗この周辺は背丈の小さなセリ科の「ハクサンボウフウ」が大変多い場所です。

㉘避難小屋の両側にたくさん見られる「エゾヒメクワガタ」です。

㉙スイパの仲間で大きさは中間クラスの「タカネスイパ」です。平地では単なる雑草でも高山では綺麗なお花です。

㉚白雲避難小屋手前から、このアザミが増えてきます。「ミヤマサワアザミ」と思われますが、変異が多いですね。

㉛この花の部分は独特です。最初に見た時(数年前)は「ミヤマサワアザミ」とは思えませんでした。

㉜「ウラジロタデ」だと思いますが、仁頃山で見るものより花の部分が少しピンクっぽいものがありました。

㉝最初はエゾフウロかと思いましたが、葉の形や花の色合いから「トカチフウロ」ではないかと。

㉞タデ科の「イブキトラノオ」の群生が広がっていました。白と淡いピンクの穂です。

㉟似たような穂の花はバラ科の「タカネトウウチソウ」です。

㊱「バイケイソウ」の花も咲いていました。避難小屋周辺は雪解け水が流れる場所で、湿地に近い状態です。

㊲「ユキバトウヒレン」と似てますが、これは「タカネキタアザミ」ですね。

㊳タンポポに似た花がこんな場所に・・・「クモマタンポポ」という高山に生えるものです。

㊴白雲避難小屋の下に来ました。トイレの建物だけ残り、他は解体されたようです。(トイレも壊れてます)

㊵上に回ってみると、重機や鉄骨が置かれていますが、作業中ではなかったです。
これらの重機や作業員用&緊急用プレハブなどは、ヘリコプターで搬入されたものです。

㊶すぐ下は通常はキャンプ指定地ですが、現在は資材とプレハブでテントも通常の2-3割しか設置できません。
避難小屋が無いため、遭難者などが出たときのため、緊急用のプレハブを置いてあるそうです。

㊷すぐ下の水場はそのままでした。雪解け水が豊富なので飲料以外では問題なく使えますね。
この辺りは常に登山客が見られる場所ですが、小屋も工事中、キャンプ場も狭いので、人の姿はなかったです。
落ち着いて休める状態でもないので、そのまま通過して谷から出ることにしました。
この先は、また続きます。。。最終回へ
※長々とお付き合い、ありがとうございました。

※仁頃山の紹介及び山歩きの記録は終了直後のものを除き、 こちら にまとめてあります。
ご覧いただきありがとうございます。m(_ _)m
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おはようございます
高山ならではの絶景、お花畑を
居ながらにして楽しめていますよ
ありがとうございます
今日も30℃まで上がる当地
無風状態なので、じりじりとした暑さです
山親爺 #- | URL
2020/08/03 08:27 | edit
Re: 山親爺さんへ
山親爺さん..コメントありがとうございます。
野付ウシの場合は景色も楽しみですが、けっこう足元見ながら歩いてますね(笑)
花を見逃さないようにキョロキョロしながら。
こちらは午後には雲が広がりそうですが、やはり30度ほどになるようです。
野付ウシ #- | URL
2020/08/03 09:18 | edit
こんにちわ
花の種類が多く、やっぱり良い山ですね。
閑人だと、立ち止まってなかなか前に進めないかもしれません。
閑人 #- | URL
2020/08/03 17:22 | edit
Re: 閑人さんへ
閑人さん..コメントありがとうございます。
大雪山全体で花が多いとも言えますね。地域により少しずつ異なるのも面白いです。
900枚撮りながらでも早めに動けるようになったのは、かなり慣れたからでしょうね。
一つの花で、可能なら10ショットは撮るようにするのが自分の基本です。
野付ウシ #- | URL
2020/08/03 19:22 | edit
やはり標高のある山へ行くとお花の数も多いですね。
③のエゾハハコヨモギとよく似た花で、こちらでは和名が”エゾノチチコグサ”ってのが咲きます。
以前、”母”の方が日本では咲いてますと教えてもらったことがあるけど、これだったのかも。
⑦のクモマユキノシタにそっくりなのもこちらで咲きますが、私もこの花、大好きです♪
ユキノシタ科の花はどれもかわいらしくて好きな花です^^
alpenkatze #6fcXaNLA | URL
2020/08/03 20:19 | edit
Re: alpenkatzeさんへ
alpenkatzeさん..コメントありがとうございます。
大雪山でも有数の花の多い場所です。時期的にも良かったと思いますね。
母と父がある花って珍しいですよね。
クモマユキノシタは昨年登った時は、多くが終わっていたので今回は嬉しかったです。
次に大雪山に来るのは多分、初秋かな・・・
野付ウシ #- | URL
2020/08/03 20:36 | edit
野付ウシさん こんばんは~^^
凄いです!
先月に続き 今月も大雪山登山!
2020年に2020年の緑岳は記念になりましたね。
厳しいお山も
これほど沢山のお花たちが迎えてくれるんですから
楽しみながらお花たちを撮影できるのは選ばれた人のみの特権ですね。
私は机に座って
苦労しないで楽しまさせて頂いています(__)
女性の方もお一人で。
意気地なしな私はそこらへんの山へも一人では行けないと思います^^;
お身体に自信があるのでしょうね。
山へは登れないけどここで楽しませて下さって有り難うございます。
明日も楽しみに。
reimi #- | URL
2020/08/03 20:39 | edit
こんばんは。
霞んでいて見えない山の端は絶壁なんですか。
想像しただけでぞっとします。
そして抜きつ抜かれつの女性は一人で山に上がっているのですか。(@_@)
高山植物はいいですね。
きれいな花に見とれて普通の人は先に進むのが遅くなるでしょうね。
コケモモ、かわいいです。
我が家にオオダマ、ツルコケモモと言うのがあります。
花もかわいいですが丸い実が赤くなって可愛いですよ。
aya #qrkYHVP6 | URL
2020/08/03 21:06 | edit
山に登ってこそ出会える高山植物。
私も若いころ登山に夢中で、険しい環境下で咲く花々に感動しました。
北海道は花の種類も豊富で最高の登山ですね。
ふーびー #- | URL
2020/08/03 23:29 | edit
おはようございます。
一時的にでも雲が切れてよかったですね♪ 素晴らしい景色だこと。(*^_^*)
厳しい環境でも、こんなに多くの花が咲くんですね。しかも可愛い花達。
クモマユキノシタやエゾタカネツメクサが特に気になりました。(^^ゞ
ケイ #UODr0Lv2 | URL
2020/08/04 05:38 | edit
Re: reimiさんへ
reimiさん..コメントありがとうございます。
山の高さを小数点以下表示しないことになり、緑岳が2020mとなりました。昨年までは2019.9でした。
この関係で昨年も「標高年」扱いになっていたので、2年続けて記念登山になりました(笑)
最近は女性単独での登山が増えていて、キャンプしながらの女性も見掛けます。
山が好きで徐々に慣れて来た人達でしょうね。
reimiさんもハイキングでもどうですか?
野付ウシ #- | URL
2020/08/04 08:19 | edit
Re: ayaさんへ
ayaさん..コメントありがとうございます。
道を知っていれば片方崖でも不安は無いですが、初めての登山だと少し怖いかも。
この数年で女性の単独登山が急増しています。女性ならではの不利なこともありますが、本当に山好きなのでしょうね。
平地では想像できない場所に咲く花...健気で可愛らしいですよ。
山でもこれから木の実がたくさん見られます。
本当は採取してジャムにしたいですが、国立公園内ですから無理ですね(笑)
野付ウシ #- | URL
2020/08/04 08:22 | edit
Re: ふーびーさんへ
ふーびーさん..コメントありがとうございます。
そうでしたか、登山に夢中だった...近くの登りやすい山でもどうですか?
私の通う近郊の山では80歳過ぎの方がけっこう登っていますよ。
北海道では低山でも高山植物を楽しめるのがいいですね。
野付ウシ #- | URL
2020/08/04 08:25 | edit
Re: ケイさんへ
ケイさん..コメントありがとうございます。
一日中雲に覆われなくてよかったです。予報では曇のち晴れでした。
山の天気は予想通りにはならないことが多いですね。
平地では考えられない厳しい環境で咲く花は、本当に綺麗なものです。
野付ウシ #- | URL
2020/08/04 08:27 | edit
返信へのお返事です。
山に行きたいのは山々( ^ω^)・・・数年前に膝を傷めて以来山登りできません。
関東や甲信越方面はだいぶ制覇したので悔いはないけど~野村牛さんの健脚が羨ましいです。
ふーびー #- | URL
2020/08/04 23:00 | edit
Re: ふーびーさんへ
ふーびーさん..ご返事ありがとうございます。
私も健康とはいえ、今年になって膝を痛めていて平地を歩くには痛みはないですが、
膝を少し曲げたり捻ったりすると痛いんですよ。ジッとしていても良くなるわけでもないので、
控えめながら山歩きも続けています。左はかなり良くなりましたが、右はまだ痛いです。
老人性のものらしく、病院へ行ってもせいぜい湿布や痛み止めくらいでしょうから。。。
でも、決して無理をしないよう注意はしてます。
野付ウシ #- | URL
2020/08/05 06:13 | edit
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