野付牛・四季彩々(いろいろ)
風景・花などの写真とともに、野付牛(北見の旧地名)を中心としたオホーツク圏の四季の移ろいを発信します。
昨日からの雨も朝には収まり、昼前には陽射しがでてきました。
今週末も、またまたキノコの行事が4連チャンで入ります。(13-16日)
野付ウシの出番は中抜で2日ほどにしましたが・・・
先週は 「日本最東の2千メートル級;ニペソツ山」 を登ってきました。
そして1週間後の11日、念願だった『愛別岳』も登ることができました。
ここは 「日本最北の2千メートル級の山」 なんですよ。

野付ウシが2017.7月に「北鎮岳」から撮影。この時から「愛別岳」は登りたい山の筆頭だったのです。(奥のトンガリ山)
この後も登山口までは行きましたが、深い霧で断念していました。
濃い霧が発生し自分の足も見えないほどになるので、危なくて進めないのです。
登山口から往復で8時間弱掛かってますが、今回は核心である「愛別岳登山」の部分を先に掲載します。

既に「愛山渓温泉」をスタートし3時間を過ぎて「永山岳 2,46m」へ到着し、その先を目指しています。
この日の天気は曇りで途中から冷たい風が強くなり、手が冷たくなったので冬用の手袋に替えました。

ここから比布岳までの稜線は両サイドが切り立った崖になっており、左奥のトンガリを右から回り込みます。

ちょっと覗き込むと数百メートルの崖が続いています。

踏み跡は稜線から少しだけ右に寄ってますので、とりあえずは安心して歩けますが、霧があると危険ですね。

前方に見えるザレ地斜面に人影が見えました。ズームすると2名の登山者が愛別岳から戻ってきたところでした。

「愛別岳」の全容がもうすぐ目の前に広がります。

先程の二人が稜線に戻り、奥の比布岳へ向かって歩いて行きました。 その場所が「降り口」になる位置です。

現場に到着!この手作り看板が唯一の目印なのです。正規な登山道は無いので地図でも点線で表示されたりします。

覗き込むと急斜面のザレ場があり、そこを滑り降りるしか方法がありません。転ばないように慎重にジワジワ降ります。

次は細かく割れた岩が積み重なった場所を下ります。 本当にヨチヨチ歩きをしないと危険なのです。

一旦座り込み、降りてきたザレ場を振り返ります。(画像で見るより遥にキツイ斜面です)

さて、先が見えませんが・・・? 進むと岩場になっていて掴まる場所もありません。滑り落ちないように慎重に。

こんな環境でも逞しく育つ植物はあるんですね。 小さなかたまりが紅葉していました。

とにかく斜面はずり落ちるので峰の上を歩くしかありません。まだ二山ほど上り下りし岩山を目指します。

左手の切り立った崖は最初に出てきた「永山岳・中条岳」の南斜面です。

少し岩がむき出しなので、ザレザレより歩きやすい場所です。

これが最後のザレ山で、これを下ると本体の岩山になります。

いよいよ愛別岳本体が目の前に迫ってきました。やはりルートなどは見えません。

岩場の手前は何とか足跡が見えますが、その先は完全に岩登りになりそうです。
時折強くなる風に体を持っていかれないよう注意しながら、足場を確保しつつよじ登りました。

少し左から巻き込むように岩場を抜けたら・・・ついに山頂です。標識は何もありません。三角点用の石柱?のみ。

降りてきた稜線を望みます。

その左手には鋸山、北鎮岳、凌雲岳と、2千メートル級の山々が続いています。(一番奥に黒岳)
少しゆっくりしたかったのですが、風が強いことと雲が少しずつ流れ込む様子が見えたので、急いで下山することに。
万一、途中で霧に包まれたら危険この上ないルートなのです。

岩場を少しずつ降りなが、スタート地点を見ると、雲が少し入ってきたのがわかります。

また、岩場とザレザレの道を慎重に戻ります。

途中でスライドした若い男性をズームしました。人間の小ささを実感しましたね。

最後の岩場を登るのに苦労しましたが、何とか最初に降りた斜面の手前まで戻りました。

北側から雲が流れ込む様子が見えています。 霧が掛かる前に脱出できそうです。

最後のザレザレ斜面に取り付きます。踏み込むと足がズズズっと下がりますので、斜めにジグを切って少しずつ上へ。

風が強いうちは、完全に霧に包まれることはないかもしれません。あの青年も無事に戻れるでしょう。

そして、無事に元の降り口に戻ってきました。後方はまた雲が切れたようです。 緊張感が解けてホッとしました。
普通は往復120分ですが、水一口を飲んですぐに山頂を撤退したこともあり、1時間15分の所要時間でした。

折り返す時、冷たいものが飛んできました。カッパの袖をみると白いものが...何と「みぞれ」でした。
その後はパラパラとアラレになり、下山途中で雨に変わりました。
戻りは切り立った稜線の左側を通り、永山岳へ向かうことになります。
とりあえずは、ギリギリの天候だったかもしれませんが、念願の「永山岳」に登ることができました。
開通して一ヶ月が過ぎたばかりの「愛山渓温泉ルート」など、前後の様子は追って記載します。
またしても画像の多い記事になりました。 m(_ _)m
※仁頃山の紹介及び山歩きの記録は終了直後のものを除き、『こちら』にまとめてあります。
ご覧いただきありがとうございます。m(_ _)m
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おーっすごい
雲間から見える姿はまるでエベレストですね
これは達成感あったでしょう
人間の小ささ?いや自然の大きさですね
登頂おめでとうございます
れみわ #- | URL
2019/09/13 09:23 | edit
おはようございます
岩肌がむき出しの登山道、山肌
荒らしい山って感じですね
今朝の新聞に、沼の平を巡る登山道が復活したとでていましたね
山親父 #- | URL
2019/09/13 09:38 | edit
Re: れみわさんへ
れみわさん..コメントありがとうございます。
> おーっすごい
> 雲間から見える姿はまるでエベレストですね
> これは達成感あったでしょう
**ゆっくり休憩もできなかったので、かなり疲れ感も残りましたが、
ついに登った!!との思いがこみあげますね。
> 人間の小ささ?いや自然の大きさですね
> 登頂おめでとうございます
**山全体を見た時と実際に歩いた時の、大きさの違いに驚きました。
人間を入れるとその違いがわかります。
野付ウシ #- | URL
2019/09/13 14:30 | edit
Re: 山親爺さんへ
山親爺さん..コメントありがとうございます。
> 岩肌がむき出しの登山道、山肌
> 荒らしい山って感じですね
**現場を見たら「えぇ!ここ歩くの?」というようなルートですよ。
> 今朝の新聞に、沼の平を巡る登山道が復活したとでていましたね
**一足違いでしたかねぇ。でも今回は支障がなかったです。
野付ウシ #- | URL
2019/09/13 14:32 | edit
ミゾレかぁ~!
下界でも朝夕寒くなってきたもんね。
「愛山渓温泉」へはいったことあります。
「愛別」「永山」なじみの名前だけど、山はオソロシやぁ~!
よくぞご無事で(;´▽`lllA``
「愛山渓温泉ルート」新しく出来たのね。
くぅ #Dv6DZoa6 | URL
2019/09/13 18:03 | edit
こんばんは。
すごいところですね。
景観は良くても登るのは大変だと思います。
途中で霧が出たりみぞれが降ったり。
よくご無事で~~。
aya #- | URL
2019/09/13 19:24 | edit
Re: くぅさんへ
くぅさん..コメントありがとうございます。
> ミゾレかぁ~!
> 下界でも朝夕寒くなってきたもんね。
**9月は気温の急変が多いので、寒さも予想はしていました。
> 「愛別」「永山」なじみの名前だけど、山はオソロシやぁ~!
> よくぞご無事で(;´▽`lllA``
**往復できる確信を持ってないと登れない場所ですね。
> 「愛山渓温泉ルート」新しく出来たのね。
**新しくは無いですが、2年ほど通行できなかったのです。
野付ウシ #- | URL
2019/09/13 20:32 | edit
Re: ayaさんへ
ayaさん..コメントありがとうございます。
> すごいところですね。
> 景観は良くても登るのは大変だと思います。
**こういう特殊な山なので、なんとか登っておきたかったんですよ。
天候の変化が激しい山で、現地で諦める人も多いところです。
> 途中で霧が出たりみぞれが降ったり。
> よくご無事で~~。
**第一の目標は「無事に戻ること」ですので、目的達成でした!
野付ウシ #- | URL
2019/09/13 20:34 | edit
こういう雰囲気の山は大好きですが、その反面、ザレ場はとても苦手です。
ザレ場では過去に何回も怖い思いしてるので、ここも写真見ただけで怖いです(汗)。
でも歩きたい欲求にも駆られます(笑)。
霧も怖いし、霧とザレ場、ダブルパンチで怖いです!(^^;
無事に歩き終えられたようでよかった。お疲れさまでした!
alpenkatze #6fcXaNLA | URL
2019/09/13 21:43 | edit
ドキドキしながら読み進みましたよ~
山登りって、凄い!
一歩一歩が大事なんですね~
お疲れさまでした~
pansy #- | URL
2019/09/14 00:49 | edit
Re: alpenkatzeさんへ
alpenkatzeさん..コメントありがとうございます。
> こういう雰囲気の山は大好きですが、その反面、ザレ場はとても苦手です。
> ザレ場では過去に何回も怖い思いしてるので、ここも写真見ただけで怖いです(汗)。
> でも歩きたい欲求にも駆られます(笑)。
**似た斜面は近くの「阿寒富士」にもあり、踏み込んでも下がるのでなかなか進みません(笑)
疲れると足が攣りそうになります。でもその先を思えば足も進みますね。
> 霧も怖いし、霧とザレ場、ダブルパンチで怖いです!(^^;
> 無事に歩き終えられたようでよかった。お疲れさまでした!
**少し強めの風があったのが、逆に幸いしたように思います。
一瞬迷いましたが侵入して結果オーライでした。(汗
野付ウシ #- | URL
2019/09/14 07:46 | edit
Re: pansyさんへ
pansyさん..コメントありがとうございます。
> 山登りって、凄い!
> 一歩一歩が大事なんですね~
**中途半端な一歩はバランスを崩すことになりかねないので、細心の注意が欠かせません。
まぁ、その緊張感も過ぎ去れば楽しかったことになるのですが。
> お疲れさまでした~
**2つ続けてのキツイ山でしたので、身体に疲れも残っているようです。
で...紅葉を見にまた行きたいと計画中。
野付ウシ #- | URL
2019/09/14 07:49 | edit
おはようございます
だんだんとエスカレートしますね。
山の魅力って何だろう。
やはり制覇なのかな。自分の足で登り切る達成感でしょうね。
長く登山が出来るようくれぐれもケガのないように。
フォトハイカー #- | URL
2019/09/14 08:09 | edit
Re: フォトハイカーさんへ
フォトハイカーさん..コメントありがとうございます。
> だんだんとエスカレートしますね。
**決して無理を押して登ったりはしませんので。
意外と臆病ですし若くもないので、エスカレートはしていません(笑)
> 山の魅力って何だろう。
> やはり制覇なのかな。自分の足で登り切る達成感でしょうね。
**言葉には出来ないものを感じてます。実際に歩き登りきって身体で感じるものがあります。
頭で考えるというより、体がまた登りたいを欲しているような感覚です。
> 長く登山が出来るようくれぐれもケガのないように。
**いつも登る「仁頃山」では80過ぎで毎日登山する人が数人います。
私もそうありたいと思っています。登山での怪我だけは避けたいと思っています。
お心遣いありがとうございました。
野付ウシ #- | URL
2019/09/14 08:47 | edit
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