野付牛・四季彩々(いろいろ)
風景・花などの写真とともに、野付牛(北見の旧地名)を中心としたオホーツク圏の四季の移ろいを発信します。
特に目標は持たないようにしていますが、うまくタイミングが合いませんでした。
何とか落ち着いたので、初夏の登山第一号として選んだのは「雄阿寒岳」です。
一応は、雌阿寒岳も含めて毎年のように登るようにしています。
雌阿寒岳は冬1月にも登ってますが、秋頃までにもう一度考えてみたいですね。
雄阿寒岳に登ったのは先週金曜日6月21日です。
既に2日が過ぎましたが、腰の辺り(両サイド)がまだ少し痛い感じがします。
雌阿寒岳が初心者向きなのに対し、雄阿寒岳は中級向きになっています。
標高は雄阿寒岳が低いのですが、登山レベルは高いものを求められます。
歩く距離や登山道の状態もあって、初心者にはキツイとされているのでしょう。
前置き長すぎでした。m(_ _)m 本題に入ります。
冒頭に雄阿寒岳登山の概要図を載せておきます。


登山口へは05:30到着し、05:40にスタートです。 先行者は1名です。 山は雲の中ですね。

入ってすぐ案内板などありますが、倒木が道路を横切るようにあります。

風はなく、阿寒湖の湖面は静かでした。

登山道脇に出てきた花は「ゴゼンタチバナ」ですが、中腹過ぎまでの花はコレばかりでしたね。

阿寒湖の水を放流している場所です。 この先の太郎湖を経由して阿寒川へ繋がります。

湖畔から離れてすぐ、ヒグマの落とし物がドッサリ登山道にありました。 さすがに阿寒ですね。

阿寒湖の水が流れ落ち、太郎湖へ注いでいます。

ずっと奥に滝口があって、そこから流れ落ちて阿寒川になるのです。

地下を通って数箇所から水が湧き出ている場所です。 清里の青い池みたいですね。

雄阿寒岳らしい登山道になります。岩と木の根の急勾配が増えてきます。

「◯合目」看板の他に、500m置きに距離の看板もありますが、一部文字が消えたり見えないものも。

とにかく倒木が多く、ところどころにチェンソーで切り開いた場所もあります。画像でみるより相当に太いですよ。

「ミヤマハンショウヅル」が数箇所でみられました。 時期的に「ギンリョウソウ」期待してたのですが見当たらず。

倒木多すぎ! すっかり周辺が明るくなっていました。

雄阿寒岳の麓は昔の噴火の時に流れた溶岩の影響で、岩場と空洞がアチコチに見られます。

登山口からおよそ100分で、ようやく四合目です。 雄阿寒岳の合目表示はちょっと不思議ですね。
一合目までがとにかく長い・・・山頂近くの七合目~九合目は近すぎですね。
※合目の決め方は距離や標高ではないそうですが、イマイチ理解できませんね。

途中の巨大な岩の手前でパンを食べて少し休憩をとります。

五合目手前から花が少し増えてきます。 ハクサンチドリはこの後もたくさん咲いていました。

タチツボスミレでしょうか。

「ツマトリソウ」と「ミツバオウレン」が咲いていました。

五合目を通過したところです。 急勾配は一旦収束した感じになります。

「イソツツジ」がたくさん目につくようになりますが、ほとんど開花直前といった感じです。

先程見掛けた「ミツバオウレン」が少しまとまって咲いていました。

ちょっとだけ視界が開けたものの、山頂方面は雲隠れしたままです。

ハイマツの中を何度も通りますが、ちょうどハイマツの花が最盛期のようです。綺麗なもんですね。


低木の「ウコンウツギ」です。 イマイチ目立たなかったようですが、咲き始めたところでしょうか。


六合目手前で視界が広がりました。 下には阿寒湖(温泉街は左側で霧の中)です。

その向こう側には「雌阿寒岳」の一部と「阿寒富士」が見えています。

めったにお目にかかれない『シロバナハクサンチドリ』に遭遇!! タイミングが良かったようです。

緩やかな坂道の脇には「エゾノクサイチゴ」がズラッと並んで咲いていました。

紫の「ハクサンチドリ」ですが、かなりの数が散在していました。(みんな小さめ)

道としては緩やかな傾斜ですが、石がごろごろでよそ見すると転びますね。

このハイマツの中を通り抜けると小高い場所へでます。ハイマツが腕に当たって痛い!

八合目には「気象観測所跡」の看板があります。 わずか2年間ながら、こんな場所で観測していたんですね。

看板の後ろには観測所建物のコンクリート基礎部分が残っています。

ここから更にひと山超えた先に山頂があります。もう一息です。

下を眺めてみましたが、曲がりくねった「阿寒横断道路」の一部が見えるのみで、雲に隠れています。

周辺は「イワウメ」ばかりが目立っています。

僅かな水分を蓄えながら生きているんでしょうね。 (草ではなく低木です)

高山ではこんなものもあります。 富士山だと森林限界あたりで見かけるようです。触ると固くカリカリした感じです。
地衣類に属する「ミヤマハナゴケ」というもので、大雪山などでもみかけますね。

ついでにもう一つ、山頂付近岩場にあった黄色い模様..地衣類の「ホウネンゴケ」の仲間かと。自然は面白い!

最後のガレ場を登った先に山頂が。 ペンケトー&パンケトーの双湖がありますが、ペンケトーしか見えません。

登ってきた方角を振り返ると、風に流れる雲が綺麗でしたよ。

雌阿寒岳は相変わらず雲隠れしていました。

それぞれの方角を撮影して、あらためて山頂標識の横で休憩しました。 先行していた男性は下山するところでした。
所要時間は3時間10分ですから、概ね標準タイムに近いです。(野付ウシにしてはスローペース)
体力を残して置かないと、下りは危険がいっぱいなのです。
まだ9時台ですが、お腹が空いたのでオニギリ二つ食べてから、下山開始です。

まだ少しです「コケモモ」がアチコチに見られました。

六合目で見えた阿寒湖のマリモが集まっている「チュウルイ島」が見えています。 左側に施設があり裏側が船着き場。

登山道周辺での倒木の多さは半端ないですね。 しかも近くで見ると直径1mもある巨木も多いんですよ。

登りで気づかなかった花...「シウリザクラ」が咲いていました。

阿寒湖から流れ出る小さな滝をスローシャッターで。。

登山口少し手前にある臨時船着き場ですが、釣り船に二人が乗って竿を降ろしていました。何かな
ANAの釣り場情報に詳細が載っていました。(遊漁料 \1,500)
・・・ということで、11:20に無事下山、休憩含む所要5時間40分でした。
案の定、段差の多い道を延々と下ってきたので、かなり腰に来ていました。
画像も多いので、長々とおつきあいありがとうございます。
※仁頃山の紹介及び山歩きの記録は終了直後のものを除き、『こちら』にまとめてあります。
ご覧いただきありがとうございます。m(_ _)m
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おはようございます
往復6時間ですか、お疲れ様でした
阿寒周辺は熊のメッカですからね~
道中、気配は感じませんでしたか?
山親爺 #- | URL
2019/06/24 10:09 | edit
所要5時間40分とは平地でも大変なのにビックリ
しかも写真を撮りながらジグザグ歩いたのでは?
いつも驚くばかりです
れみわ #- | URL
2019/06/24 14:13 | edit
Re: 山親爺さんへ
山親爺さん..コメントありがとうございます。
> 往復6時間ですか、お疲れ様でした
**これから先にロングコース登山予定ありますので、予行演習です。
> 阿寒周辺は熊のメッカですからね~
> 道中、気配は感じませんでしたか?
**山親爺さんの親戚の姿は見えませんでした(笑)。
登山道にある落とし物ですが、不思議と中腹から上ではほとんど見たことが無いです。
やはり食料豊富な麓がメインなのでしょうね。
野付ウシ #- | URL
2019/06/24 16:47 | edit
Re: れみわさんへ
れみわさん..コメントありがとうございます。
> 所要5時間40分とは平地でも大変なのにビックリ
**今年は所要10時間超えそうな登山も予定していますので、足慣らしのつもりでした。
> しかも写真を撮りながらジグザグ歩いたのでは?
> いつも驚くばかりです
**そうですね、高山植物は特に興味ありますので、道草が多くなります。
本当は登りは真っ直ぐ行き、下りで摂ればいいとも思うのですが、下りだと見落としがあるんですよ。
野付ウシ #- | URL
2019/06/24 16:53 | edit
すごいですね~。山に登る人は登らない人には見られない
特別な風景が見られてうらやましいです。
連れが定年になったらゆっくりと登ってみたいなんて・・・
そのころには体がガタガタでどうにもならないだろな^^;
運動らしきことは何一つしていない我が連れ。今年のファミリー登山もできるのかなー。
熊さんの落し物・・・・それを見ただけで私なら「やめようよ」って
言ってしまいそうだな。素敵な風景をありがとうです。
ポンママ #VSa3x9so | URL
2019/06/24 20:00 | edit
Re: ポンママさんへ
ポンママさん..コメントありがとうございます。
> すごいですね~。山に登る人は登らない人には見られない
> 特別な風景が見られてうらやましいです。
**そういうことを求めて登る人も少なくないでしょうね。
ぶつけて壊す恐れのある一眼レフ持って登るのも、気が気でないんですよ。(既に本体もレンズもいくつか壊してます)
> 連れが定年になったらゆっくりと登ってみたいなんて・・・
> そのころには体がガタガタでどうにもならないだろな^^;
**実際に60過ぎてから始める人も少なくないんですよ。
キツイのは最初の数回だけで、体が馴染んできます。
> 熊さんの落し物・・・・それを見ただけで私なら「やめようよ」って
**熊が居る場所に出かけていくので、登山好きな方はそれで中止はしません。
普通に歩いていて遭う確率は、ほぼ0%ですから。
野付ウシ #- | URL
2019/06/24 20:14 | edit
こんばんは♪
いろんなお花が咲いてますね。
山で咲くお花はほとんど名前が分かりません。
登山と言えば数年前に乗鞍で雲海を撮影したことがあります。
あの時は雲海の美しさに感動しました^^*
かおるこ #/FeuodlM | URL
2019/06/24 20:19 | edit
雄阿寒登山お疲れさまでした
実際、雄阿寒岳登山は行程が結構長く疲れますね。
この時期、意外とお花が咲いているのですね。
お花のない山かと思っていました。
私が以前に登ったたのは、秋も遅い時期でしたから・
葉が繁った夏は、鬱蒼とした原始林が不気味かも…
ハマナス #- | URL
2019/06/24 21:07 | edit
こんにちは~
太郎湖なんてのがあるんですね!
近くだったら絶対に訪れてみたい名前の湖です(笑)。
難易度、どんなに標高差があろうと距離があろうと、危険な箇所がないとこちらでも初心者コースになってることがほとんどですが、本によっては距離と標高差があると中級や上級コースになってたりで、山歩き初心者の時は判断に迷ってました。
このあたり、統一してほしいなあと未だに思ってしまいます。
倒木は、服がひっかかって破けそうで苦手です(^^;
あと、マーキングされてる木々が倒れてて道がよく分からなくなって最悪…というのも今年経験しました(汗)。
alpenkatze #6fcXaNLA | URL
2019/06/24 21:45 | edit
阿寒湖いつ行ったっけなぁ
遠い記憶
でもぁの頃はまだ写真にも興味ない時
今こうして見ればいいとこよ~~ォ
クマよけ持たされた記憶が( ;∀;)
また行きたいなぁ
デコ #gwQYCaNk | URL
2019/06/25 05:07 | edit
Re: かおるこさんへ
かおるこさん..コメントありがとうございます。
> いろんなお花が咲いてますね。
> 山で咲くお花はほとんど名前が分かりません。
**私は逆に庭で咲く花の名前に疎いです、アハハ。
> 登山と言えば数年前に乗鞍で雲海を撮影したことがあります。
> あの時は雲海の美しさに感動しました^^*
**一旦途切れると、なかなか登るのも勇気が入りますね。
野付ウシ #- | URL
2019/06/25 12:50 | edit
Re: ハマナスさんへ
ハマナスさん..コメントありがとうございます。
> 実際、雄阿寒岳登山は行程が結構長く疲れますね。
**1-2合目までが長いので、ダラダラ歩いているイメージがありますね。
そして一気にキツイ場所が集中する..そんなコースです。
> この時期、意外とお花が咲いているのですね。
> お花のない山かと思っていました。
**阿寒は雌阿寒も雄阿寒も花の種類としては少ない方でしょうね。
> 私が以前に登ったたのは、秋も遅い時期でしたから・
> 葉が繁った夏は、鬱蒼とした原始林が不気味かも…
**紅葉の季節の方が見どころあるかもしれませんね。
野付ウシ #- | URL
2019/06/25 12:54 | edit
Re: alpenkatzeさんへ
alpenkatzeさん..コメントありがとうございます。
> 太郎湖なんてのがあるんですね!
> 近くだったら絶対に訪れてみたい名前の湖です(笑)。
**阿寒湖からの水が流れ出て、一旦貯まる場所とも言えます。
太郎ちゃんが遊べる場所ではないようです(笑)
> 難易度、どんなに標高差があろうと距離があろうと、危険な箇所がないとこちらでも初心者コースになってることがほとんどですが、本によっては距離と標高差があると中級や上級コースになってたりで、山歩き初心者の時は判断に迷ってました。
> このあたり、統一してほしいなあと未だに思ってしまいます。
**そちらでも似たようなもので、明確な理由も無いのでしょうかね。
> 倒木は、服がひっかかって破けそうで苦手です(^^;
> あと、マーキングされてる木々が倒れてて道がよく分からなくなって最悪…というのも今年経験しました(汗)。
**倒木では私もザック引っ掛けてビリビリと裂けましたよ。(-_-)
マーキングテープ落ちて道を間違えたことも。それ以来はGPSと地図をスマホに入れてます。
野付ウシ #- | URL
2019/06/25 12:57 | edit
Re: ♪デコ♪さんへ
♪デコ♪さん..コメントありがとうございます。
> 阿寒湖いつ行ったっけなぁ
> 遠い記憶
**泊りがけになりますから、ドライブも大変かもしれませんね。
> でもぁの頃はまだ写真にも興味ない時
> 今こうして見ればいいとこよ~~ォ
**同じような感覚ですね。私も撮影が増えたのは13-4年前からですので。
もっと興味があれば沢山残せたのですが。。
野付ウシ #- | URL
2019/06/25 13:02 | edit
ハイマツの花って、こんな赤いお花んだぁ~
旭岳でも、「イワウメ」や「ミヤマハナゴケ」がみられますね。
「チュウルイ島」って、阿寒湖のマリモが集まっているのぉ~
なんだかおもしろい。
直径1mの巨木が倒れるところを想像すると、恐ろしい。
5時間40分、お疲れ様でした。
腰大丈夫ですか?
くぅ #Dv6DZoa6 | URL
2019/06/25 16:21 | edit
Re: くぅさんへ
くぅさん..コメントありがとうございます。
> ハイマツの花って、こんな赤いお花んだぁ~
> 旭岳でも、「イワウメ」や「ミヤマハナゴケ」がみられますね。
**あぁ、早くアチコチ登りたいなぁ...でも都合と天気が合わないとねぇ。
> 「チュウルイ島」って、阿寒湖のマリモが集まっているのぉ~
> なんだかおもしろい。
**ゴロゴロ集まっているのが見られますね。昔からこの島で見学できました。
> 直径1mの巨木が倒れるところを想像すると、恐ろしい。
**大荒れの時だから人が通ってない時でしょうね、怖い怖い!
> 5時間40分、お疲れ様でした。
> 腰大丈夫ですか?
**大丈夫ですが、放って置くより山を歩いていたほうが緩やかに回復しそうです。^_^;
野付ウシ #- | URL
2019/06/25 17:49 | edit
野付ウシさんへ
こんばんは!
山が違うとお花も違いますね!
地を這うような植物は
高い山だからでしょうか。
この熊のウ〇コ..
藻岩山でも同じものを見ました。
やっぱり熊なのねぇ。
明日は藻岩山じゃない山に
登ってきます!
無事に帰ってきたら
また遊んでください(;A;)ノ
いおまま #rjxAb6ec | URL
2019/06/25 19:19 | edit
Re: いおままさんへ
いおままさん..コメントありがとうございます。
> 山が違うとお花も違いますね!
> 地を這うような植物は
> 高い山だからでしょうか。
**そのとおりですね、気象条件が厳しいので背丈が伸びません。
風や雪の影響を抑えるために背丈が低いんですね。
> この熊のウ〇コ..
> 藻岩山でも同じものを見ました。
> やっぱり熊なのねぇ。
**縄張りアピールですから、本来は人間向けじゃないんですよね。
> 明日は藻岩山じゃない山に
> 登ってきます!
**チャレンジャーですね、気をつけて!
> 無事に帰ってきたら
> また遊んでください(;A;)ノ
**山登りは無事に帰ることが第一の目的です!!なんてね。
野付ウシ #- | URL
2019/06/25 19:48 | edit
ビジュアル的には雌阿寒の方がインパクトありそうですね。
圧倒的に雌阿寒の方が人気あるんじゃない?
でも花はやっぱりこっちの山の方がいいんでしょうね。
イワウメとか白花のハクサンチドリとかいいじゃないですか。
雰囲気も良くて感じいい山ですね。
登ったことあるのですが昔過ぎて記憶ありません(笑)
watanabe #- | URL
2019/06/26 17:09 | edit
Re: watanabeさんへ
watanabeさん..コメントありがとうございます。
> ビジュアル的には雌阿寒の方がインパクトありそうですね。
> 圧倒的に雌阿寒の方が人気あるんじゃない?
**比較的短時間で「活火山」に登り、下界はオンネトー&阿寒湖・・・
雄阿寒岳は距離が長く途中で見える景色が少ないのが難点でしょうね。
> でも花はやっぱりこっちの山の方がいいんでしょうね。
> イワウメとか白花のハクサンチドリとかいいじゃないですか。
> 雰囲気も良くて感じいい山ですね。
**キツイだのつまらないだのと、文句が出そうな山ですが、
それでも毎年のように「一応は登っておくか」的に言ってます。
紅葉時期がいいかもね。
野付ウシ #- | URL
2019/06/26 18:53 | edit
| h o m e |