野付牛・四季彩々(いろいろ)
風景・花などの写真とともに、野付牛(北見の旧地名)を中心としたオホーツク圏の四季の移ろいを発信します。
ニセイカウシュッペ山登山の「特別編」
名付けて『アンギラス征服』です!
そもそも「アンギラス」って何やねん! というところから。
北海道の登山好きな人、怪獣映画のファンなら知っている名前かな?
「アンギラス」はゴジラと戦う怪獣の名前で、背中がギザギザの怪獣です。(笑)
それと山との関係は?
「ニセイカウシュッペ山」と谷を挟んだ反対側にある「比麻奈山」のまん中にギザギザ山があります。
標高1,830mの岩のカタマリですが、名前がついていません。
恐竜の背中のような山なので誰かが『アンギラス』と呼んだのが、そのまま定着したのです。
正式な縦走ルートになっておらず、物好きがハイマツ帯を泳ぐようにして、このルートを歩くのです。
距離にすれば「ニセイカウシュッペ山」、「アンギラス」、「比麻奈山」それぞれの間は1kmほど。
「道らしき」踏み跡を辿って、その1kmを1時間掛けて歩きます。(縦走でもアンギラス往復でも2時間)
野付ウシも現場に着いてから判断しようと思って、ニセイカウシュッペ山へ登ったわけです。
お天気がまずまず良かったこと、山頂に立った時間がまだ10時だったことで、チャレンジ決定!!

登山開始から2時間半を経過した頃に、右前にみえてくるゴジラの背中のような山があります。

これが『アンギラス』です。 穏やかな北海道山では異色の姿ですね。

山頂をズームしてみれば、ゴツゴツした岩が見えました。
ニセイカウシュッペ山から一旦下り、コルへ戻ります。
そこにそびえる「手前のピーク」裏側の急斜面を降りていくことになります。

さて、どこを通るのかな? もちろん正式なルートになっていないので、標識もありません。

入り口と思しき場所ですが、どこから踏み込めばいいんだろうか?? クビを何度もかしげました。
地面を見ると踏み跡らしきものが、笹ヤブとハイマツの中へ続いています。
バリバリっと服に引っかかるハイマツの枝の音を聞きながら突っ切りました。

「アンギラス」がググッと迫ります。

そして転げ落ちそうな急斜面の笹ヤブ・・・葉が少し細めの笹で高さは腰~胸くらいあります。
踏み跡を探して下りますが、笹が被さって足元がみえません。何度か転びました。
つづら折れとまっすぐ下る笹の迷路を下り、アンギラスとのコルにでました。

ここから一番高い岩場のピークを目指します。

ここから見る限り「まともな道」は見えません。 行けるかな? 一瞬不安もよぎりました。

ハイマツの中に踏み跡が残っています。 ここを入って進むことになります。
今回の登山は、この可能性があったので、身軽に動けるよう「デジイチ」は諦めました。全てコンデジで撮影です。

コルから先は笹ヤブが少なく、暴れたハイマツが主になってきました。しかもこんな斜面もあります。

どこ通るの?と言葉が出ます。 見回してもハイマツに足跡はありません。
本当は上が正解でしたが、下に踏み跡らしきものがあり、そちらへ向かったのですが・・・
途中でハイマツに挟まれ動けなくなります。
戻るに戻れず覚悟を決めて「おりゃーっ」と声を出して、ハイマツをくぐり、乗り越え、次の安定した場所へ。

ようやく踏み跡がありました。 ここまで来る間にトレッキングパンツは松ヤニだらけ・・・ ここを登ります。

後を振り返れば広い谷が広がります。 見えている尾根は朝方歩いていた大槍方面です。

捕まる場所が無いような岩場をよじ登ります。

その次は「落ちたら最後」みたいな崖の細道。(風があったら進めませんね)

回り込んだ反対側の先は断崖絶壁。 ロッククライミングしに来たわけじゃないのに・・・

ピークの岩の下まで到達! ここを回り込んだら頂上のようです。

ついにピークに立ちました! すぐ隣のピークが見え、その先に「比麻奈山」から平山方面が見えます。

山頂の印である標識はもちろんありません。ハイマツの中にこんなものを発見しました。
「アンギラス、2017.7.29、AM10:30、たかおっち」と書いたプレートでした。(裏側は「土佐本旺会」?と記載)
狭く落ち着かない場所ですので、隣のピークへ移動します。
どっちも狭いですが、一旦座り込んで休憩。

ここから比麻奈山へも多分1時間で行けるはずです。 でも眼下の僅かな足跡しか見えません。

その先には比麻奈山、右手に平山、さらにずっと後方には石狩岳など、その後方にはニペソツが見えます。

歩いてきた方向を見ると・・・アラララ..霧が掛かってきました。 早々に退散しないと。
戻りは慎重に足を運び、往路よりは短時間でコルまで戻れました。(笹ヤブで道が見えなくなったりしましたが)

改めて振り返れば・・・行って良かった!! 今回を逃せば多分行けなかったと。
ここからは足元が見えない笹ヤブを漕ぎながら、急斜面を延々と登らなければなりません。
花を見ながら、撮りながら、休み休み歩くも、思ったよりキツかったぁー!

「コケモモ」、「アオノツガザクラ」、「トモエソウ」、「エゾノツガザクラ」などが斜面に咲いていました。
もう少しで斜面を登りきるところで...トラブル発生!
ハイマツ漕ぎで相当足にガタがきていたこともあり、長い斜面登坂で足の筋肉が痙攣を起こしたのです。
以前に経験していますので、慌てることもなく、小休止と給水をして足をかばいつつ登りきりました。

ニセイカウシュッペ山とのコルに無事戻れました。
ここから正規ルートで下山をします。 途中で再度足が痙攣しましたが、間もなく収まり普通に歩いて下山。
ニセイカウシュッペ山「その2」の間に、これが挿入されて一日が終わったわけです。
登山としては特に長くもキツくもないルートで、歩いた時間で7時間、距離では13kmほどです。
ただ、アンギラスは『聞きしに勝る暴れ馬』でしたね。
体力面、気象条件などで諦める人が多いと言われる「アンギラス」を登ることができてラッキーでした。
今回は条件が恵まれたことと、運に恵まれたことで登頂できただけです。
どんな山でも甘く見ると怪我をすると肝に銘じましょう。
僅かな登山コースですが、ブログも3分割して長引きました。
おつきあい、ありがとうございます。 m(_ _)m
さて、次、どこいこ・・・
※山歩きの記録は 『こちら』 にまとめてあります。(直近は未掲載)
ご覧いただきありがとうございます。m(_ _)m
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名付けて『アンギラス征服』です!
そもそも「アンギラス」って何やねん! というところから。
北海道の登山好きな人、怪獣映画のファンなら知っている名前かな?
「アンギラス」はゴジラと戦う怪獣の名前で、背中がギザギザの怪獣です。(笑)
それと山との関係は?
「ニセイカウシュッペ山」と谷を挟んだ反対側にある「比麻奈山」のまん中にギザギザ山があります。
標高1,830mの岩のカタマリですが、名前がついていません。
恐竜の背中のような山なので誰かが『アンギラス』と呼んだのが、そのまま定着したのです。
正式な縦走ルートになっておらず、物好きがハイマツ帯を泳ぐようにして、このルートを歩くのです。
距離にすれば「ニセイカウシュッペ山」、「アンギラス」、「比麻奈山」それぞれの間は1kmほど。
「道らしき」踏み跡を辿って、その1kmを1時間掛けて歩きます。(縦走でもアンギラス往復でも2時間)
野付ウシも現場に着いてから判断しようと思って、ニセイカウシュッペ山へ登ったわけです。
お天気がまずまず良かったこと、山頂に立った時間がまだ10時だったことで、チャレンジ決定!!

登山開始から2時間半を経過した頃に、右前にみえてくるゴジラの背中のような山があります。

これが『アンギラス』です。 穏やかな北海道山では異色の姿ですね。

山頂をズームしてみれば、ゴツゴツした岩が見えました。
ニセイカウシュッペ山から一旦下り、コルへ戻ります。
そこにそびえる「手前のピーク」裏側の急斜面を降りていくことになります。

さて、どこを通るのかな? もちろん正式なルートになっていないので、標識もありません。

入り口と思しき場所ですが、どこから踏み込めばいいんだろうか?? クビを何度もかしげました。
地面を見ると踏み跡らしきものが、笹ヤブとハイマツの中へ続いています。
バリバリっと服に引っかかるハイマツの枝の音を聞きながら突っ切りました。

「アンギラス」がググッと迫ります。

そして転げ落ちそうな急斜面の笹ヤブ・・・葉が少し細めの笹で高さは腰~胸くらいあります。
踏み跡を探して下りますが、笹が被さって足元がみえません。何度か転びました。
つづら折れとまっすぐ下る笹の迷路を下り、アンギラスとのコルにでました。

ここから一番高い岩場のピークを目指します。

ここから見る限り「まともな道」は見えません。 行けるかな? 一瞬不安もよぎりました。

ハイマツの中に踏み跡が残っています。 ここを入って進むことになります。
今回の登山は、この可能性があったので、身軽に動けるよう「デジイチ」は諦めました。全てコンデジで撮影です。

コルから先は笹ヤブが少なく、暴れたハイマツが主になってきました。しかもこんな斜面もあります。

どこ通るの?と言葉が出ます。 見回してもハイマツに足跡はありません。
本当は上が正解でしたが、下に踏み跡らしきものがあり、そちらへ向かったのですが・・・
途中でハイマツに挟まれ動けなくなります。
戻るに戻れず覚悟を決めて「おりゃーっ」と声を出して、ハイマツをくぐり、乗り越え、次の安定した場所へ。

ようやく踏み跡がありました。 ここまで来る間にトレッキングパンツは松ヤニだらけ・・・ ここを登ります。

後を振り返れば広い谷が広がります。 見えている尾根は朝方歩いていた大槍方面です。

捕まる場所が無いような岩場をよじ登ります。

その次は「落ちたら最後」みたいな崖の細道。(風があったら進めませんね)

回り込んだ反対側の先は断崖絶壁。 ロッククライミングしに来たわけじゃないのに・・・

ピークの岩の下まで到達! ここを回り込んだら頂上のようです。

ついにピークに立ちました! すぐ隣のピークが見え、その先に「比麻奈山」から平山方面が見えます。

山頂の印である標識はもちろんありません。ハイマツの中にこんなものを発見しました。
「アンギラス、2017.7.29、AM10:30、たかおっち」と書いたプレートでした。(裏側は「土佐本旺会」?と記載)
狭く落ち着かない場所ですので、隣のピークへ移動します。
どっちも狭いですが、一旦座り込んで休憩。

ここから比麻奈山へも多分1時間で行けるはずです。 でも眼下の僅かな足跡しか見えません。

その先には比麻奈山、右手に平山、さらにずっと後方には石狩岳など、その後方にはニペソツが見えます。

歩いてきた方向を見ると・・・アラララ..霧が掛かってきました。 早々に退散しないと。
戻りは慎重に足を運び、往路よりは短時間でコルまで戻れました。(笹ヤブで道が見えなくなったりしましたが)

改めて振り返れば・・・行って良かった!! 今回を逃せば多分行けなかったと。
ここからは足元が見えない笹ヤブを漕ぎながら、急斜面を延々と登らなければなりません。
花を見ながら、撮りながら、休み休み歩くも、思ったよりキツかったぁー!




「コケモモ」、「アオノツガザクラ」、「トモエソウ」、「エゾノツガザクラ」などが斜面に咲いていました。
もう少しで斜面を登りきるところで...トラブル発生!
ハイマツ漕ぎで相当足にガタがきていたこともあり、長い斜面登坂で足の筋肉が痙攣を起こしたのです。
以前に経験していますので、慌てることもなく、小休止と給水をして足をかばいつつ登りきりました。

ニセイカウシュッペ山とのコルに無事戻れました。
ここから正規ルートで下山をします。 途中で再度足が痙攣しましたが、間もなく収まり普通に歩いて下山。
ニセイカウシュッペ山「その2」の間に、これが挿入されて一日が終わったわけです。
登山としては特に長くもキツくもないルートで、歩いた時間で7時間、距離では13kmほどです。
ただ、アンギラスは『聞きしに勝る暴れ馬』でしたね。
体力面、気象条件などで諦める人が多いと言われる「アンギラス」を登ることができてラッキーでした。
今回は条件が恵まれたことと、運に恵まれたことで登頂できただけです。
どんな山でも甘く見ると怪我をすると肝に銘じましょう。
僅かな登山コースですが、ブログも3分割して長引きました。
おつきあい、ありがとうございます。 m(_ _)m
さて、次、どこいこ・・・
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