野付牛・四季彩々(いろいろ)

風景・花などの写真とともに、野付牛(北見の旧地名)を中心としたオホーツク圏の四季の移ろいを発信します。

いつもの秋なのか? 続編  

 9月もあと1週間となりましたが、全国的に気温は高め推移のようですね。
 北海道は何とか秋らしくなってきましたが、夏の暑さの影響は残っています。
 結果として紅葉がどうなるか?などは、実際に現実を見ないとわからないですね。
 一ヶ月後になって見えてくるでしょう。

 さて、今回は前回記事の後半で、仁頃山で見た秋の光景です。

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 ①仁頃山八合目の上へ歩いていた時に、こんなものを見ました。アサガオですよね?自生しないはずが何故ここに?
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 ②周辺には遅くまで咲く「ヤナギラン」も数多く見られました。
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 ③春の山菜で知られる「ウド」の花後にできる種(実)です。形が面白いですよね。同じウコギ科のタラノキの実とそっくり。


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 ④みなさんご存知の「イヌタデ」(アカマンマ)ですが、専門的な図鑑を見れば何と10種ほどもあるんです。
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 ⑤普通に赤く見えるタデでも数種あって、見分けが難しいです。 (今回はイヌタデとして分けていません)
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 ⑥そして時に白い花も付けます。 図鑑には見分ける部分の説明がありますが、それでも判断できないことが多い植物です。


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 ⑦この日も雲が多くて景色はダメ??ボ~っと見ていたら雲が動いて、見えたのは雌阿寒岳の山頂付近でした。
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 ⑧今度はすぐ麓のダム湖が雲の隙間からチラッとみえました。 風が少しあるとどんどん見え方も変わります。
 山頂の気温も少し下がってきましたので、そろそろ熱いコーヒーでも用意しようかな。


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 ⑨これは穴だらけになったカエデ(モミジ)の葉ですが、今年はこんな葉がやたらと目に付きます。
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 ⑩赤い木の実は「ヒロハツリバナ」です。普通のツリバナと実の形が違っていますね。(ツリバナ→丸い)
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 ⑪少し前にも載せた赤い実は「チョウセンゴミシ」ですが、数カ所にありました。春の花はあまり目立たないです。
 ゴミシ(五味子)の名は、果実が甘味、酸味、辛み、苦味、鹹かん(塩味)をもつことから名付けられています。
 江戸時代に生薬として朝鮮半島から輸入されていたため、チョウセンゴミシとなったようです。
 外来生物かと思いきや、実際は日本にも自生していたのが、後になってわかったそうです。


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 ⑫ご存知「オオウバユリ」ですが、多くは種もできたようです。
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 ⑬同じ日に撮ってますが、この個体はまだ緑色ですね。個体差があるようです。
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 ⑭以前も触れましたが、コロンとした実の中には風を受けるためのヒレを付けた薄い種がビッシリ詰まっています。
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 ⑮その種の数は楕円形の実の中に平均して400個ほど入っているそうです。
 普通10個以上の実を付けますから、総数では4-5千個をゆうに超えることになるんですね。
 種が芽吹いて花を付けるまでに10年ほど要すると言われ、一度花をつけると役目を終え翌年は出てきません。


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 ⑯これは牛蒡(ゴボウ=ノラゴボウ)の実で、中には種が入っています。普通は地中の食べる部分しか見ませんよね。
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 ⑰仁頃山の麓にある富里湖(ダム湖)の湖畔のナナカマドの様子ですが、よーく見ても赤い実はありません。
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 ⑱すぐ横に出て色づいたカツラの木を撮ってみました。カツラは黄色やオレンジに染まり赤くはならないですね。

 もう9月も終わりに近づいていますが、一部の木の葉を除きほとんど色づいていません。
 大雪山なども低木のウラシマツツジなどが染まってきた程度のようです。

 野付ウシも明日あたり登ろうと思っていましたが、もう少し先延ばしすることにしました。
 せっかくなので紅葉の光景も見たいですからね。


  ※仁頃山の紹介及び山歩きの記録は終了直後のものを除き、こちらにまとめてあります。

 ◆午前中は山歩きなどで不在が多いため、前日夜のリコメが遅れがちになります。
 ◆素人判断で、花やキノコなどの名称を間違う時もあります。ご指摘は大いに歓迎です。

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いつもの秋なのか?  

 天気予報もどんどん変わっていて、週間予報など不要では?なんて思うほど。
 今年は特に不安定な空模様だらけでしたので、予報はほぼ当てにならなかったです。
 ようやく空気は秋らしくなってきましたが、まだ平均に気温は高めですね。
 大雪山などの紅葉も遅れていると新聞にも掲載されていました。

 さて、仁頃山はいつもの秋らしい変化が見られるのでしょうか?
 きのこの展示会も終わったので、5日ぶりに登ってみました。
 このところ雨が増えていて、気温もそれなりに下がったことでキノコの出が良くなったみたいです。
 キノコだらけですが、興味ない方はスキップしてくださいね。

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 ①大きな木の根本が空洞になっていて、その奥にキノコの姿が。
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 ②一本だけでしたが外に出てもらいチェックすると「シブイロスギタケ」のようです。合っていれば食用可です。
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 ③今年は何度もみつかっている「イヌセンボンタケ」です。
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 ④食用にならないものの、画像としては絵になるキノコです。
 

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 ⑤仁頃山にも多い「フッキソウ」ですが、基本は常緑低木ですね。既に来年の花の蕾を出していました。
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 ⑥そして稀にしか付けない白い液果も見られます。 角みたいで形が面白いですよね。


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 ⑦キララタケ?それともイヌセンボンタケの幼菌?
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 ⑧キノコの厄介なところは、成鳥の過程で色や形が変化することですね。
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 ⑨こちらは土から顔を出したばかりの「テングタケ(毒)」です。
 そう言えば昨日の記事に入れた「野菜直売所での毒キノコ」ですが、持ち去った人から連絡合ったようですね。
 二本のうち一本は食べられると判断したようですが、毒キノコ(テングタケ)は手を付けなかったとか。やれやれ・・・


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 ⑩こちらは「シロカラハツタケ」でしょう(食不適)。傘の周りにボサボサの綿毛が密集しています。(カラ=辛い)
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 ⑪これはよく見かける「ホコリタケ」の仲間ですね。熟するとパフっと煙(キノコ菌)を吹き出します。
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 ⑫切り株の根本に密集していたのは、色合いから多分「ニガクリタケ」でしょう。名前のとおり凄く苦いです(猛毒)
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 ⑬これは可愛らしいツチグリ仲間で「エリマキツチグリ」かと思います。(食不適)


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 ⑭キノコの最後は六合目近くでみた黄色のキノコ。。。見た目は絵になるのですが、毒キノコです。
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 ⑮「タマゴタケ(食用菌)」にも似ているので「タマゴタケモドキ」と言います。
 タマゴタケはオレンジ系の濃い黄色で、傘も柄も同じ色ですが、コレは白っぽい黄色ですね。要注意です。


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 ⑯八合目にあった「ガマズミ」の実です。赤になり最後は黒くなります。
 その周辺では特にモミジ系の葉がボロボロになっていました。
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 ⑰こちらはイタヤカエデですが、多くの葉は虫食いで穴だらけで、残りの葉は黒くなり枯れています。
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 ⑱さらに近くの「ハウチワカエデ」も同様に傷んでいました。
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 ⑲後方のダケカンバで見ずらいですが、こちらも葉が黒くなって枯れています。

 つまりはこの辺のモミジ系は綺麗な紅葉が見られない、ということでしょうね。
 毎年のように一部の木の葉が枯れたりすることはありますが、これほど多いのは初めてかも。

 道沿いと麓のナナカマドでは赤い実が付いていないと書いてますが、
 旭川のブロ友さんの情報では、旭川では赤い実がなっているそうです。
 たまたま地域や場所でそんな現象が起きたのでしょうか?
 もうしばらくアチコチ見てみたいと思っています。

 残りの光景は次回へ・・・


  ※仁頃山の紹介及び山歩きの記録は終了直後のものを除き、こちらにまとめてあります。

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初秋遊歩道にて 続々編  

 一気に空気が冷えて昨日最低気温は8℃で、日中の最高気温で18℃でした。
 一昨日の最低気温が18℃なので...どうなったの??
 今朝は13℃ほどで、この先もこんな状態が続きそうです。


 一気に秋が深まるかと思いますが、今年は想定外なことが多いのでどうなりますかね?

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 ①遊歩道脇の土手には白い花とピンクの花。ピンクは「ムラサキツメクサ」ですが、白いのは?
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 ②なぜ土手にこれほどの「ニラの花」が咲いているのか? 花が少なくなっているのでチョウもやってきます。
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 ③同じ白でもこちらは「エゾオオヤマハコベ」です。普通は8月頃に終わっている花です。


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 ④こちらは「ゲンノショウコ」です。イチゲフウロなどと区別が厄介な花ですね。
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 ⑤これまたビックリなのは9月になって「ニワナナカマド」が咲いていたことです。
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 ⑥「マツヨイセンノウ」ですが、晩夏がピークとなります。稀にピンクの「アケボノセンノウ」も残ってます。


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 ⑦庭や公園に多い「イチイ」ですが、赤い実はほどほどについていました。(今年は少ない方でしょう)
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 ⑧こちらは花期が凄く長い「クサノオウ」です。 そろそろ豆のような長い鞘で種をつくるでしょう。
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 ⑨白の可愛らしい花ですが、これは3メートルを超える「オオイタドリ」の雄花です。(雌花は垂れ下がります)


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 ⑩遊歩道脇の「プルーン」は今年は豊作のようです。珍しく歩行者がもぎ取ったりしていないようです。
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 ⑪枝の下にぶら下がっていたのは...カラスをイメージした手作りのものでした。(カラスの死骸に見せて寄らせない対策)
 カラスも来ないようですが、散歩の高齢者も追い払っているのでしょうか?(笑)
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 ⑫ここも紅葉が早くて綺麗な場所ですが、やはりナナカマドには赤い実はありませんでした。


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 ⑬桜の枯れた部分に出ていたのは、何と「ヒラタケ」でした。初夏と秋に見かける美味しいキノコです。
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 ⑭偶然とはいえ、素晴らしいキノコも見つけましたよ。「ハナビラタケ」です。煮物、鍋物、炊き込みご飯などで食べます。


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 ⑮以前に掲載したことありますが、地面にまた広がっていたきのこは「ウスキニセショウロ」です。
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 ⑯肝心な欲しいキノコが出ずに、食べられないこんなキノコがたくさんです。中を割ると真っ黒です。
 まだラクヨウと呼ばれる「ハナイグチ」はほとんど見られません。
 そして昔から多くの人にしられているボリボリこと「ナラタケ」も近くではまだ見られないです。
 そしてテングタケ、ベニテングタケの毒キノコもほとんど見かけていません。

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 ニュースで野菜直売所に一時的に置いたテングタケらしきキノコを、来客が販売品と思い持ち帰ったらしいとか?
 毒キノコなので食べるとただでは済みません。TVや新聞でも食べないよう呼びかけていましたが??
 野菜売り場にチョット置いたとしても、大きな問題になりますね。
 天然のキノコは個人で販売できませんので要注意です。(地域の市場で種類特定で扱うことはあります)

 
 キノコや草木なども、種類によって猛暑の影響は受けないものがありますね。
 来年から今年の暑さが普通になったとしたら? 自然界が大きく変化しそうな気もします。


  ※仁頃山の紹介及び山歩きの記録は終了直後のものを除き、こちらにまとめてあります。

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