2017 07 ≪  08月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2017 09
アンギラス征服へ
- 2017/08/14(Mon) -
 ニセイカウシュッペ山登山の「特別編」
   名付けて『アンギラス征服』です!

 そもそも「アンギラス」って何やねん! というところから。
 北海道の登山好きな人、怪獣映画のファンなら知っている名前かな?
 「アンギラス」はゴジラと戦う怪獣の名前で、背中がギザギザの怪獣です。(笑)

 それと山との関係は?
 「ニセイカウシュッペ山」と谷を挟んだ反対側にある「比麻奈山」のまん中にギザギザ山があります。
 標高1,830mの岩のカタマリですが、名前がついていません。
 恐竜の背中のような山なので誰かが『アンギラス』と呼んだのが、そのまま定着したのです。

 正式な縦走ルートになっておらず、物好きがハイマツ帯を泳ぐようにして、このルートを歩くのです。
 距離にすれば「ニセイカウシュッペ山」、「アンギラス」、「比麻奈山」それぞれの間は1kmほど。
 「道らしき」踏み跡を辿って、その1kmを1時間掛けて歩きます。(縦走でもアンギラス往復でも2時間)

 野付ウシも現場に着いてから判断しようと思って、ニセイカウシュッペ山へ登ったわけです。
 お天気がまずまず良かったこと、山頂に立った時間がまだ10時だったことで、チャレンジ決定!!


 s-TG3-20170810-093510-0.jpg
 登山開始から2時間半を経過した頃に、右前にみえてくるゴジラの背中のような山があります。
 s-TG3-20170810-092528-0.jpg
 これが『アンギラス』です。 穏やかな北海道山では異色の姿ですね。
 s-Ca-20170810-092129-0.jpg
 山頂をズームしてみれば、ゴツゴツした岩が見えました。


 ニセイカウシュッペ山から一旦下り、コルへ戻ります。
 そこにそびえる「手前のピーク」裏側の急斜面を降りていくことになります。
 s-TG3-20170810-101042-0.jpg
 さて、どこを通るのかな? もちろん正式なルートになっていないので、標識もありません。

 s-TG3-20170810-101853-0.jpg
 入り口と思しき場所ですが、どこから踏み込めばいいんだろうか?? クビを何度もかしげました。
 地面を見ると踏み跡らしきものが、笹ヤブとハイマツの中へ続いています。

 バリバリっと服に引っかかるハイマツの枝の音を聞きながら突っ切りました。
 s-TG3-20170810-101603-0.jpg
 「アンギラス」がググッと迫ります。

 s-TG3-20170810-101856-0.jpg
 そして転げ落ちそうな急斜面の笹ヤブ・・・葉が少し細めの笹で高さは腰~胸くらいあります。
 踏み跡を探して下りますが、笹が被さって足元がみえません。何度か転びました。
 つづら折れとまっすぐ下る笹の迷路を下り、アンギラスとのコルにでました。

 s-TG3-20170810-102436-0.jpg
 ここから一番高い岩場のピークを目指します。

 s-TG3-20170810-103126-0.jpg
 ここから見る限り「まともな道」は見えません。 行けるかな? 一瞬不安もよぎりました。

 s-TG3-20170810-103422-0.jpg
 ハイマツの中に踏み跡が残っています。 ここを入って進むことになります。
 今回の登山は、この可能性があったので、身軽に動けるよう「デジイチ」は諦めました。全てコンデジで撮影です。

 s-TG3-20170810-104203-0.jpg
 コルから先は笹ヤブが少なく、暴れたハイマツが主になってきました。しかもこんな斜面もあります。

 s-TG3-20170810-104205-0.jpg
 どこ通るの?と言葉が出ます。 見回してもハイマツに足跡はありません。
 本当は上が正解でしたが、下に踏み跡らしきものがあり、そちらへ向かったのですが・・・
 途中でハイマツに挟まれ動けなくなります。 
 戻るに戻れず覚悟を決めて「おりゃーっ」と声を出して、ハイマツをくぐり、乗り越え、次の安定した場所へ。

 s-TG3-20170810-104314-0.jpg
 ようやく踏み跡がありました。 ここまで来る間にトレッキングパンツは松ヤニだらけ・・・ ここを登ります。

 s-TG3-20170810-104357-0.jpg
 後を振り返れば広い谷が広がります。 見えている尾根は朝方歩いていた大槍方面です。

 s-TG3-20170810-104741-0.jpg
 捕まる場所が無いような岩場をよじ登ります。

 s-TG3-20170810-104743-0.jpg
 その次は「落ちたら最後」みたいな崖の細道。(風があったら進めませんね)

 s-TG3-20170810-105716-0.jpg
 回り込んだ反対側の先は断崖絶壁。 ロッククライミングしに来たわけじゃないのに・・・

 s-TG3-20170810-105718-0.jpg
 ピークの岩の下まで到達! ここを回り込んだら頂上のようです。

 s-TG3-20170810-110020-0.jpg
 ついにピークに立ちました! すぐ隣のピークが見え、その先に「比麻奈山」から平山方面が見えます。

 s-TG3-20170810-110008-0.jpg
 山頂の印である標識はもちろんありません。ハイマツの中にこんなものを発見しました。
 「アンギラス、2017.7.29、AM10:30、たかおっち」と書いたプレートでした。(裏側は「土佐本旺会」?と記載)

 狭く落ち着かない場所ですので、隣のピークへ移動します。
 どっちも狭いですが、一旦座り込んで休憩。

 s-Ca-20170810-110105-0.jpg
 ここから比麻奈山へも多分1時間で行けるはずです。 でも眼下の僅かな足跡しか見えません。
 s-Ca-20170810-110028-0.jpg
 その先には比麻奈山、右手に平山、さらにずっと後方には石狩岳など、その後方にはニペソツが見えます。

 s-TG3-20170810-110219-0.jpg
 歩いてきた方向を見ると・・・アラララ..霧が掛かってきました。 早々に退散しないと。


 戻りは慎重に足を運び、往路よりは短時間でコルまで戻れました。(笹ヤブで道が見えなくなったりしましたが)
 s-TG3-20170810-113246-0.jpg
 改めて振り返れば・・・行って良かった!! 今回を逃せば多分行けなかったと。

 ここからは足元が見えない笹ヤブを漕ぎながら、急斜面を延々と登らなければなりません。
 花を見ながら、撮りながら、休み休み歩くも、思ったよりキツかったぁー!

 s-TG3-20170810コケモモ s-TG3-20170810-アオノツガザクラ s-TG3-20170810-トモエソウ s-TG3-20170810-エゾノツガザクラ
 「コケモモ」、「アオノツガザクラ」、「トモエソウ」、「エゾノツガザクラ」などが斜面に咲いていました。



 もう少しで斜面を登りきるところで...トラブル発生!
 ハイマツ漕ぎで相当足にガタがきていたこともあり、長い斜面登坂で足の筋肉が痙攣を起こしたのです。
 以前に経験していますので、慌てることもなく、小休止と給水をして足をかばいつつ登りきりました。

 s-TG3-20170810-101456-1.jpg
 ニセイカウシュッペ山とのコルに無事戻れました。
 ここから正規ルートで下山をします。 途中で再度足が痙攣しましたが、間もなく収まり普通に歩いて下山。

 ニセイカウシュッペ山「その2」の間に、これが挿入されて一日が終わったわけです。
 登山としては特に長くもキツくもないルートで、歩いた時間で7時間、距離では13kmほどです。
 ただ、アンギラスは『聞きしに勝る暴れ馬』でしたね。
 
 体力面、気象条件などで諦める人が多いと言われる「アンギラス」を登ることができてラッキーでした。
 
 今回は条件が恵まれたことと、運に恵まれたことで登頂できただけです。
  どんな山でも甘く見ると怪我をすると肝に銘じましょう。

 僅かな登山コースですが、ブログも3分割して長引きました。
 おつきあい、ありがとうございます。 m(_ _)m

                                    さて、次、どこいこ・・・


 ※山歩きの記録は こちら にまとめてあります。(直近は未掲載)


ご覧いただきありがとうございます。m(_ _)m
 応援ポチッとお願い!


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログへ
にほんブログ村 アウトドアブログ 軽登山・トレッキングへ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト
この記事のURL | 山:北大雪 | CM(18) | ▲ top
<<お盆休み | メイン | ニセイカウシュッペ山 その2>>
コメント
- おはようございます -

恐ろしい処を登ってきたのですね
暴れ馬と言うより、名前通りの怪獣尾根
行程を聞ているだけでも、恐ろしくなってきています(笑)
2017/08/14 09:10  | URL | 山親爺 #-[ 編集] |  ▲ top

- -

断崖絶壁からの景色が素晴らしいですね
道具を持たずに足だけでよく登れましたね
聞いていますが、山の天気は変わりやすいですね
霧の景色を楽しんでいたら、下山の判断が遅れてしまいそうです
よくご無事で
2017/08/14 09:57  | URL | れみわ #-[ 編集] |  ▲ top

- -

ぅわぁ~!
野付ウシさん、怪獣と戦うウルトラマンみたいだね。
ほんと、「アンギラス山」は、怪獣そっくりだし・・・

よくぞご無事でお帰り・・・
おめでとうございます。

やぁ~、、、言葉がありません。
足大丈夫ですか。
もう次のこと考えてるのぉ~!
すご!スゴスギデスヨォ~!!!
2017/08/14 11:22  | URL | くぅ #Dv6DZoa6[ 編集] |  ▲ top

- 野付ウシさんへ -

こんにちは!

すごいスッゴイ山!
読んでいて私の心臓はドキドキでした!
ソファに座っているのに
足元ザワザワしました(^◇^;)

本当にゴジラの背のような山!
凄い迫力を感じました!

もしも途中でこの山が立ち上がったら
どうしよう!と想像もしてしまいました。

でも、山の上は世界が違いますね!
登った人だけが感じる世界ですね!
なのに私まで
ちゃっかり感じてしまいました^^;

ご無事で何よりです!
野付ウシさんは凄いなぁ( ´ ▽ ` )

立派な登山家!

2017/08/14 12:00  | URL | iomama #rjxAb6ec[ 編集] |  ▲ top

- -

いい登山をされましたね。
貴兄のこの記事を見てニセイウシュカッペに登りたくなりました。
2013年に黒岳に登ったときの写真にも写っていました。
今度行く機会があれば何度か行った黒岳や旭岳をキャンセルして行ってみたいですね。
登山は面白そうですが、土地勘のないものには無事登山口に着けるか、そのようなことを心配しています。
2017/08/14 13:45  | URL | タカ長 #GLe6H0Hg[ 編集] |  ▲ top

- -

アンギラㇲ
名前からしてウルトラマンのでてきそうな怪獣の名前だけあって

ゴジラの背中。。
ここかなりきつそうですなぁ( ;∀;)

写してくれて始めて解る
登山の厳しさよ
2017/08/14 13:50  | URL | デコ #gwQYCaNk[ 編集] |  ▲ top

- Re: 山親爺さんへ -

山親爺さん..コメントありがとうございます。

> 暴れ馬と言うより、名前通りの怪獣尾根
**遠くから見ると凄い山...近寄るともっと凄い山でした。

> 行程を聞ているだけでも、恐ろしくなってきています(笑)
**気象条件によっては本当の意味で「恐ろしい山」に変身しそうです。
 でも達成感は抜群でした!
2017/08/14 15:00  | URL | 野付ウシ #-[ 編集] |  ▲ top

- Re: れみわさんへ -

れみわさん..コメントありがとうございます。

> 断崖絶壁からの景色が素晴らしいですね
> 道具を持たずに足だけでよく登れましたね
**ロッククライミングで利用する岩場とも異なりますので、
 恐怖感を持たなければ普通に手足で登れますね。

> 聞いていますが、山の天気は変わりやすいですね
> 霧の景色を楽しんでいたら、下山の判断が遅れてしまいそうです
**登山道から外れなければ安心ですよ。今はスマホでルートチェックできる時代ですので。
2017/08/14 15:02  | URL | 野付ウシ #-[ 編集] |  ▲ top

- Re: くぅさんへ -

くぅさん..コメントありがとうございます。

> ほんと、「アンギラス山」は、怪獣そっくりだし・・・
**ウルトラマンになった感じはしませんが、やっつけました!

> やぁ~、、、言葉がありません。
> 足大丈夫ですか。
**原因や対処法も知っていたので、慌てもせず降りてきました。
 登山口に戻る前には平常に戻りましたよ。

> もう次のこと考えてるのぉ~!
> すご!スゴスギデスヨォ~!!!
**冬は登れる山が少なく、普通に歩けるのは年間でも5ヶ月足らずです。
 次の計画は早めに練らなきゃ.ね。
2017/08/14 15:07  | URL | 野付ウシ #-[ 編集] |  ▲ top

- Re: iomamaさんへ -

iomamaさん..コメントありがとうございます。

> 本当にゴジラの背のような山!
> 凄い迫力を感じました!
**よくぞ、そんな名前を付けたものです。名付け親に会ってみたいですね。

> でも、山の上は世界が違いますね!
> 登った人だけが感じる世界ですね!
**そうですね、独特の達成感があり、皆さん次を求めるんでしょうね。

> ご無事で何よりです!
> 野付ウシさんは凄いなぁ( ´ ▽ ` )
**念入りに事前調査して出かけます。ほとんど単独行動なので。
 山は無事に戻ってこそ、ですから。引き返す勇気を持ってでかけます。
2017/08/14 15:11  | URL | 野付ウシ #-[ 編集] |  ▲ top

- Re: タカ長さんへ -

タカ長さん..コメントありがとうございます。

> いい登山をされましたね。
**登る度に『運が良かった』と思えますね。
 今回もお天気は半ばあきらめていましたので、アンギラスは無理かと思っていました。

> 貴兄のこの記事を見てニセイウシュカッペに登りたくなりました。
**1,878mでも登山口からの標高差は1,137mと手頃です。お天気さえ良ければ最高ですね。

> 登山は面白そうですが、土地勘のないものには無事登山口に着けるか、そのようなことを心配しています。
**今は情報がたくさんWebでも取れますし、地図アプリも進化しています。
 ここの登山口はGoogleマップでも出せます。=国道から13km奥ですが所要時間計算が狂ってますけど。
 書物と併せ、登山記事も豊富に入手できますので、大丈夫ですよ。
2017/08/14 15:18  | URL | 野付ウシ #-[ 編集] |  ▲ top

- Re: れみわさんへ -

♪デコ♪さん..コメントありがとうございます。

> ゴジラの背中。。
> ここかなりきつそうですなぁ( ;∀;)
**実際はそこの手前のハイマツと笹のヤブが手強いですね。

> 写してくれて始めて解る
> 登山の厳しさよ
**そして登山の楽しさ&達成感の素晴らしさですね。
2017/08/14 15:20  | URL | 野付ウシ #-[ 編集] |  ▲ top

- アンギラスに登ったのですね -

アンギラスは、ゴジラの背ビレのような尖ったところですね。
難儀なルートとブログ拝見していました。
踏み跡が鮮明でないようで、挑戦する人が少ないのでしょう。
お天気に恵まれ、無事に登頂できて何よりでした。
今度・と思っていても、なかなか行けるものではありませんものね。

以前は今の林道が出来る前、平山からニセカウの縦走路があったようですが、今は縦走できないのかな・
ニセカウは余り混んでいなくてルートも楽ですし、良い山ですよね。
2017/08/14 17:01  | URL | ハマナス #-[ 編集] |  ▲ top

- Re: ハマナスさんへ -

ハマナスさん..コメントありがとうございます。

> アンギラスは、ゴジラの背ビレのような尖ったところですね。
> 今度・と思っていても、なかなか行けるものではありませんものね。
**条件も良かったので、これを逃したら・・・と思い挑戦しました。

> 以前は今の林道が出来る前、平山からニセカウの縦走路があったようですが、今は縦走できないのかな・
**縦走路は笹とハイマツ漕ぎで正式なルートは無いとのことでした。
2017/08/14 19:30  | URL | 野付ウシ #-[ 編集] |  ▲ top

- おめでとうございます -

アンギラス登頂おめでとうございます。
ワタシそこ未踏なので羨ましいです。
ツクモグサが咲くらしいので春に行ってみたいですが
大変そうなコースですねぇ平山側からの方が楽ですかねぇ
お疲れ様でした(‘∀‘ )
2017/08/14 19:46  | URL | シケ #-[ 編集] |  ▲ top

- Re: シケさんへ -

シケさん..コメントありがとうございます。

> アンギラス登頂おめでとうございます。
> ワタシそこ未踏なので羨ましいです。
**条件が良かったので決行しました。
 二度とチャンスがないと思ったので。。。
 無事に戻れて良かったです。

> ツクモグサが咲くらしいので春に行ってみたいですが
> 大変そうなコースですねぇ平山側からの方が楽ですかねぇ
**比麻奈山からも途中がハイマツ帯でキツイようですが、
 どっちもあまり変わらないようですね。
 逆に残雪が多い時期が楽なのかなぁ・・・
2017/08/15 07:56  | URL | 野付ウシ #-[ 編集] |  ▲ top

- アンギラスは -

ニセイカ本峰より楽しかったでしょ^^
分岐から少し登りましたよね。
その後の足もとの見えない下り、結構怖いですよね。
かなりの確率でほとんどの人滑ってると思います(笑)
岩への取り付きはすごく楽しかった記憶があります。
高度感もなかなかですよね。
記憶に残る山になりましたね。
2017/08/15 16:58  | URL | watanabe #-[ 編集] |  ▲ top

- Re: watanabeさんへ -

watanabeさん..コメントありがとうございます。

> 分岐から少し登りましたよね。
> その後の足もとの見えない下り、結構怖いですよね。
**「オォッ」と思い慎重に行動しましたが..実際はそれほど怖い感じも無かったです。
 「事故だけは避けないと」とは思っていました。

> かなりの確率でほとんどの人滑ってると思います(笑)
> 岩への取り付きはすごく楽しかった記憶があります。
**watanabeさん登頂時は、今の私の年齢よりだいぶ若かったのでしょうね。
 終わってみれば楽しいですが、70に近づく年齢では必死でしたよ。

> 高度感もなかなかですよね。
> 記憶に残る山になりましたね。
**なかなか北海道では体験できない山ですから、忘れられないですよね。
2017/08/15 18:53  | URL | 野付ウシ #-[ 編集] |  ▲ top


コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


▲ top
| メイン |